加齢臭の原因となる腸の健康に重要なことを復習しましょう。

最も大切なことは食事の内容です。

腸の健康を保つためには、これら「消化」「吸収」「排池(解毒)」「免疫」の4つの腸の機能をスムーズに働かせることが大事です。

そのために重要なポイントがいくつかあります。まず、もっとも大切なのが食事です。

消化管は食べたものが直接入ってくる器官であり、食事の内容が腸の働きを大きく左右します。

象徴的なのは便秘で、便通をよくするためには食物繊維や乳酸菌など、腸管を動かす食材が欠かせません。

また、腸の大事な役割である免疫機能においても、ある種の栄養素が重要なことがわかってきています。

例えば、アミノ酸の一種で、肉や魚、卵などに比較的多く含まれている「グルタミン」(ここでいうグルタミンは、うまみ調味料のグルタミン酸とは異なります。)は、腸管の細胞のエネルギー源となり、リンパ球の栄養源です。

つまり、小腸の免疫機能を活発に働かせるためにも積極的に摂取したい食材です。

また、「短鎖脂肪酸」は大腸の働きに欠かせない脂肪酸です。

短鎖脂肪酸は、大腸に存在する腸内細菌の発酵によってつくられます。

この発酵のプロセスにおいて、食物繊維が必要だとされています。

産生された短鎖脂肪酸は結腸の運動を刺激したり、消化管の上皮細胞の増殖を促進したり、さらには粘膜の血流を増加させたりという、言わば大腸の活動のエネルギー源となるのです。

ほかにも、腸の働きに役立つ必要な食材として、たっぷりの水分、オリーブオイル、ペパーミント、ペパーミント、オリゴ糖などが知られています。

そしてそれらの効果は、さまざまな実験によって検証されています。

我々の回りには腸によい働きをする食材が結構に多いわけで、これを利用しない手はありません。

腸を良くするためには運動も重要です。

運動は健康によいといわれますが、腸にとっても非常に良いものです。

運動不足によって便秘が起こりやすいことは経験的に知られていますし、大腸がんの予防に体を動かすこと(身体活動)が効果的であることは国際的にも認められています。

運動は、最近、日本でも急増している結腸がんで、とくに有効です。

また、男性は女性よりも運動のメリットが多いこともわかっていますので、日頃、運動不足を自覚している男性はぜひ、適度な運動を生活に取り入れて欲しいです。

身体活動がなぜ大腸がんを予防するのか、くわしいメカニズムは明らかではありません。

しかし、いくつかの理由が推測されています。

腸のぜんどう運動

最も有力なのは、身体活動によって腸管の「ぜんどう運動」が活発になることです。

便が滞り、S状結腸に溜まると、そこで腸は大腸がんのリスクとなる胆汁酸などにさらされ続けることになります。

ぜんどう運動が活発になると便の排世がうながされ、こうしたリスクが抑えられると考えられています。

慢性便秘に悩んでいる患者さんは、こうした人達の多くが食生活の偏りと供に、運動不足になっています。

NK細胞の働き

このほか身体活動には、がんのリスクとなる活性酸素を消去する力を高めたり、できたがん細胞と戦う防御システムの代表である免疫機構のひとつ、「NK細胞活性を高める」働きがあります。

NK細胞活性はストレスなどで低下します。

とは言え、ストレスを軽くするのは口で言うことは簡単ですが、実行するのは難しいものです。

体を動かすことで、NK細胞活性が高まるというの簡単で有効です。

やはり運動習慣が大切

また、身体活動はそれ自体に減量効果がありますので、肥満の予防につながり、メタボリックシンドローム対策にもなります。

世界がん研究基金と米国がん研究機関の2007年度の報告によれば、身体活動が中程度以下の場合、「1日に1時間程度の早歩き」か、これに匹敵する運動と、1週間に合計1時間程度の活発な運動をすすめています。

肉体労働の方や普段から運動習慣のある人達を除いて、多くの人達がこのメニューの対象になると思われます。

「1日に1時間程度の早歩き」は、大変そうに思えますが、電車やバス通勤の場合、乗り降りする駅をひとつずらして歩く時間を増やすなどすれば達成しやすくなります。

活発な運動は水泳やジョギングが相当しますが、急に激しい運動をすると危険な場合もあります。

ですから、まずは早歩きあたりから徐々に始めるのが良いです。

南イタリアやスペインなどの地中海地域では、大腸がんをはじめとした腸の病気が少ないことが疫学調査で知られていますが、この地域では、食後に「パッセンジャータ(そぞろ歩き)」の習慣があり、夕刻になると家族や友達同士でおしゃべりしながら歩いている姿が見られます。

食後は消化液の分泌をうながすためにも、適度な運動をすることは理にかなっており、昔の人の知恵が今に生きているのかもしれません。

なお、高血圧など持病を抱えている人は、主治医と相談しながら運動内容を決めてください。

自律神経のバランスも大切です。

普段は、1日1回便通があるのに、旅行などいつもと違った環境だと、便秘が起こりやすくなる経験があると思います。

また、自宅のトイレではスムーズな排便ができるのに、会社やデパートなど外のトイレでは緊張して便がうまく出ないこともあります。

これはストレスによるもので、専門的にいうと、自律神経のうち、副交感神経が抑制されるために起こります。

自律神経は、意志とは無関係に体内のすべての調整を行っている神経で、交感神経と副交感神経があります。

運動したりすると心臓の動きや呼吸が速くなったり、顔が紅潮したりするのは交感神経の役目です。

血圧や血流を増やして、活動のための酸素を全身に送ろうとするのです。

反対に、心臓をゆっくりと動かし、体全体をリラックスさせる働きをしているのが副交感神経です。

交感神経と副交感神経がバランスを保ちながら働いていて、活動の活発な昼は交感神経がおもに働き、夜寝ているときは副交感神経がメインになります。

この自律神経は、腸のぜん動運動にも深くかかわっています。

具体的にはリラックスしたとき、副交感神経が優位になると腸の働きがよくなって、排便がうながされやすぐした時なります。

逆に緊張して交感神経の働きが優位になると、腸の働きは鈍くなり、排便が抑制されます。

ストレスがあると自律神経の働きが乱れ、腸の動きが悪化するなど消化機能にも大きな影響を及ぼします。

便秘だけでなく、下痢も同じようにストレスが原因で悪化しますが、これも自律神経との関わりが深いのです。

自律神経のバランス

自律神経のバランスが悪化する要因には、このほか、「体の冷え」もあります。体が冷えすぎると腸の機能は悪化するので、冬やエアコンの効いた夏には便通異常を訴える人が実際に増加します。

また、睡眠時間の不足や寝る時間や起きる時間がバラバラであるなど、不規則な生活も自律神経のバランスを悪化させるので注意が必要です。

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