嗅覚を鍛えることはできるのでしょうか?そもそも嗅覚とは何?

五感の中の嗅覚の特徴

五感を感じるものに感覚器官があります。

そんな人間の情報収集の最先端の器官も、加齢には勝てません。

「老化は、目から歯にきて、腰にくる」などと肉体の衰えが表現されているように、実際に歳を取るにつれてヒトの感覚も鈍くなっていきます。

感覚器官の衰えは、目は老眼、耳は遠くなる(難聴)、味覚は味雷の消失により微細な違いがわからなくなります。

触感は、熱い風呂に平気で入れる、などいろいろな症状が現れてきます。

では、嗅覚はどうでしょうか?

嗅覚は、加齢により低下していき、65歳以上の高齢者には、嗅覚の鈍化が認められています。

実際の実験では、高齢者がにおいを感じるには、若者よりもにおいの濃度が強くなければならないこと、バラなどの花の香りの閥値を見ると、若者と比べて圧倒的に感じ方が弱くなっていること、などがあげられます。

嗅覚に対する実験の結果

このようなにおいとアルツハイマー病やパーキンソン病といった疾病について、2000年に日本で行われた研究が発表されています。

高齢者76人(平均年齢81.6歳、痴呆症状あり34人、なし42人)を対象にイソアミルアセテート(バナナの香り)やシンナミックアルデヒド(ニッキのにおい)などの8種類の香りについて嗅ぎ分ける試験を実施しました。

その結果、痴呆なし群と痴呆あり群で、このニッキとバナナのにおいについて嘆ぎ分ける能力に優劣があることが判明したのです。

特にこの2つの嗅ぎ分けかできるかどうかで、痴呆の有無を診断することが可能であり、痴呆の早期診断に有効であることが確認され、におい診断薬として特許申請に至っています。

また、あらゆる企業や機関でのこのような試験用に、におい試験セットが開発され販売されてもいます。

まさに、においが記憶に直結していることが裏付けられていることがわかってきました。

嗅覚の異常は、3段階に分かれています。

においに対する嗅覚の異常は、次の3段階によって区分されています。

①においがしなくなってしまう嗅覚欠如

②においに対する感度が低下する嗅覚減退

③においの感じ方が通常と異なる異常嗅覚

①と③の場合は、若年層でも嗅細胞が傷ついたことや、何らかの疾病も考えらるので、もし心当たりがあれば、一度耳鼻科などで検査することが肝要です。

②は、加齢が関わっているケースを指していますが、これはある程度復活させる方法があります。

嗅覚を復活させる方法とは?

嗅覚を復活させるーつの方法が、お菓子のバニラを使うことです。

お菓子の香り付けに使われるバニラは、老化によって感じられなくなる香りとして、ほかのある香りを引き離し、大変きわだっている存在です。

そこで年齢の違う男女約300人を対象に、バニラを使ったこの加齢による嗅覚の比較実験を行いました。

濃度の低いバニラの香りをだんだんと濃度を高めて嗅いでもらい、どの段階で嗅ぎ分けることができるか調べるという実験方法です。

この結果、年齢が若いほど、濃度が薄いバニラを唄ぎ分けられることがはっきりと示されました。

その一方で、60歳以上になると、嗅ぎ分け濃度にピークが見られず、濃度が高くならないと嗅ぎ分けられない人も多いなど、結果にばらつきが生じています。

更なる発見は、比較的濃度が低い段階でバニラの香りを嗅ぎ分けられた60歳以上に、運動を定期的に行うなどのアクティブ嗜好が認められました。

嗅覚を鍛える方法

嗅覚を鍛える第1段階として、まずバニラの香りでチェックします。

濃くしないとあまり感じないと思った人は、何か運動を始めてみてから、再度バニラの嗅覚実験を行います。

また、嗅盲(きゅうもう)というものが色覚異状や味盲(みもう)などと供に知られています。

色覚異状の赤、緑など色が見えないというはっきりした症状に比べ、味盲はフェニールチオウレア(PTU)またはフェニールチオカルバミド(PTC)という、一生に一度味わうことがあるかないかというめずらしい苦いものの味だけがわかりません。

ほかの苦い味(カフェイン、キニーネ)などはわかります。

もちろん甘味や酸味、塩味、旨味はよくわかります。

これは遺伝によって、白人>黄色人>黒人の順で多くなっていることがわかっています。

嗅覚では、味盲が知られていますが、これはシアン臭などほとんど日常生活で嗅ぐことはないと思われるにおいについてのみです。

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