体臭と加齢臭の基礎知識・赤ちゃんのにおいからわかること。

難しい日本語、「臭い」と「匂い」

日本語の「臭いと匂い」言葉とは、ちょっと紛らわしい言葉です。

「におい」を表現するのに、日本語では「臭い」と「匂い」の2つの漢字があります。

広辞苑で、「臭い」とは、くさいかおり、臭気、とあります。

「匂い」とは、赤などのあざやかな、色が美しく映えること、はなやかなること、つやつやしいこと、香り、香気、光、威光、(人柄などの)おもむき、気品、同色の濃淡によるぼかし、芸能や和歌・俳譜などで、そのものに漂う気分・情趣・余情などと言った豊かな世界が広がっていきます。

それが「体臭」と書くと「体から出る臭いにおい」となって、「におい」という言葉がマイナスの意味になっていきます。

自分自身の「におい」を健康なものにするためには、どうすればいいのでしょうか。

においに過敏になってしまった現代人。

「清潔であること」に大きな価値をおき、無菌無臭を売りものにした、さまざまな商品が日本では、大量に売れています。

しかし、つい数年前、両親や祖父母の時代の日本には、さまざまな生活臭が溢れていたのです。

台所で焼いたり、煮炊きする食べ物のにおい、水洗トイレが普及する以前の便所のニオイ、排気ガス規制のなかった自動車、公害訴訟のない時代の工場の煤煙も都会の空を灰色に覆っていました。

そんな時代への反動からか、私たちは自分たちの体をも無理矢理、無味、無臭、無菌にしようとしているのではないでしょうか。

もともと持っている固体臭

本来、動物として、さまざまな微生物や環境と共存していくはずの私たちの体が、全くの無菌状態になっているのではないか、と思えるほどの無臭志向になっていましました。

胃のにおいは、我々自身の健康のバロメーターであり、体の状態を知る大切なサインであると思います。

行き過ぎた清潔志向は、自分の体の発する健康や病気の予兆を読みとる感受性を鈍らせてしまい、我々自身の生存能力(サバイバビリティ)を低下させてしまうのではないでしょうか。

年代によるにおいの変化

赤ちゃんには、甘いにおいが似合います。

一般的に哺乳類の赤ちゃんは、生れ落ちたときは、目が十分に見えません。

そのため嗅覚や聴覚、触角が大きな役割を果たしています。

母乳をちゃんと飲むことは、赤ちゃんにとって死活問題だから、母親の乳から目印になるにおいが出ます。

そのにおいを嗅ぎ当てて赤ちゃんは、母乳を飲むのです。

また、赤ちゃんの体からは、何ともいいようのない甘酸っぱいにいおがします。

これは、赤ちゃんの新生児微笑と同じように親の母性(父性)本能をくすぐり、子供への虐待を防ぐためだと考えられています。

このように母親の乳のにおいで赤ちゃんは泣きやみ、赤ちゃんのいいにおいで親は、子供を愛おしく思のです。

こんなよいにおい関係から、親子関係が始まるのです。

また、外で遊び回る子供は、昔から汗くさく、ホコリくさいものです。

次に、においを意識するのは、性ホルモンが活発化する思春期をを迎え、汗腺の活動が活発になる時代です。

大きくなって思春期をを迎えた男子、女子はそれぞれ特徴を明らかにした強いにおいを放ちます。

自分の体臭を.感じ始め、また同時に自分を確立する時期ですね。

ミドル年代に「におい」を付ける必要もあります。

中年を過ぎると、本題の加齢臭の問題が起きてきます。

これは「オヤジ臭さ」「オバサン臭さ」の元凶の、ノネナールという物質によるものは何度も指摘しているところです。

このノネナールは、年齢を重ねてくると皮脂腺の中に、パルミトオレイン酸という脂肪酸と、過酸化脂質が増え、この2つが結びつき、分解・酸化することで発生するのです。

また、肉食、飲酒、喫煙、運動不足、ストレスといった生活習慣病を誘発するような生活を送っていると、何度も指摘しているように、当然加齢臭も「強く」なるといえます。

このように、人間の一生は、自分の体臭と付き合わなくてはなりません。

一時的な脱臭、消臭で、片付かないところが体臭の悩みがつきない大きな原因でもあります。

においを感じる体のメカニズム

人間がにおいを感じるメカニズムは、鼻の奥、鼻腔の天井にある粘膜には、嗅粘膜(嗅上皮)と呼ばれる部分があって、そこに嗅細胞がびっしりと並んでいます。

嗅細胞とは、においを受容する一次感覚細胞で、樹状突起を嗅粘膜内に出し、その先端に数本の嗅線毛を持っています。

私達が息を吸うとき、空気とともに、においの分子を体内に取り込みます。

鼻腔に入った、におい分子が嗅粘膜を覆う粘液に溶けて、嗅線毛に存在するセンサー(受容体)と結合します。

それによって、嗅細胞が興奮を起こします。

その興奮が電気信号となり、嗅神経を通って、嗅球(嗅覚中枢)へと伝えられ、ここで初めて人間はにおいを感知するというわけです。

しかし、この段階ではまだにおいの快・不快は決定されていません。

においの快・不快を決定するのは、においの刺激が大脳皮質に届いてからです。

つまりにおいの快・不快を判断するのは、一人ひとりの「脳」であって、もともとのにおい分子の種類ではないのです。

においを識別する大脳皮質には、生まれ育った環境、積み重ねた体験、身に付いた文化、習慣、体調の善し悪しなど、後天的な情報がぎっしりと詰まっています。

ここにたどり着いたにおいの情報は、こういうフィルターを通って判断されます。

つまり、においにまつわる個人的な経験、記憶、学習が、最終的ににおいの好悪を判断しているのです。

記憶を呼び覚ます「におい」

何かのにおいが、それまで忘れていた一連の記憶を次々と誘発していく現象を、プルースト効果といいます。

これは、フランスの小説家、マルセル・プルースト(1871-1922)の大作「失われた時を求めて」の書き出しの部分にちなんだ命名です。

小説の主人公が、マドレーヌを紅茶にひたして味わうと、その香りによって、幼年時代を過ごした町の記憶が次々によみがえってくる・・・。

こうして書かれた20世紀を代表する長編小説は、愛という情熱の悲劇的な、かつ空疎な世界の体験を再構成した巨大な物語となりました。

町を歩いている時に感じた、昔の恋人と同じ香りに、かつて愛した人の面影を求めて、空しく視線を彷徨わせれるか、それとも、幸せだったあの一時を思い出して、そっと目を閉じるか・・・。

人間の五感の中で、特に嗅覚は非常に長く記憶に残るという特徴があります。

他の四つの感覚、視覚、聴覚、触覚、味覚は、大脳辺縁系の中の色々な経路を通って視床に行き、大脳新皮質のテリトリーにそれぞれ配分されますが、嗅覚は、大脳辺縁系を少し経由するだけで、識別は前頭葉でするため、においの記憶は何十年も痕跡として残ります。

そして同じ刺激のにおいによって、一緒にしまいこんだ記憶までもがよみがえってくるのです。

簡単に言えば、においの感覚は、最も原始的な感覚で、直接脳に届くもので、においの感覚の届く脳の部分は、同時に記憶に関係のある部分だということです。

においによって起きる人間の反応は、他の感覚に比べて、より情動的だといえます。においにまつわる記憶の生々しさは、そういう所にもあるようです。

不快な体臭を減らすには

エチケットという社会的な観点から見ると、最近は、自分の体のにおいはコントロールすべきものになってきました。

相手に不快感を与えないのは、もちろんのことですが、それが行き過ぎても、相手を驚かせてしまうことになってしまいます。

相手にわからないさりげなさで、においのケアを実践しましょう。

汗臭に対する対策

まず汗をかかないように心掛けるのが第一でしょう。

ドタバタ走り回ったり、あわててしまうと、余分な汗をかきます。

汗をかいても大丈夫な服装を心掛けたり、吸湿性のよい下着や汗取りパッドなどの工夫がそれにあたると思います。

もし汗をかいてしまったら、そこに雑菌が繁殖しないように、早めに汗をふいたり、大量の汗をかいたら、下着を替えることも必要です。

家に戻ったら、お風呂に入るなど、ゆったりした気分で汗を落とことです。

ともすれば時間に追われて、ないがしろになってしまいますが、汗に対するケアは、これが王
道ではないでしょうか。

体の内側からのにおいケア

基本的に体質改善が中心となります。

まず体の中ににおい物質を発生させないことです。

それには胃腸の働き、肝臓の働きを十分機能させる生活習慣、食生活が第一となります。

胃腸の働きを活性化するのは、まず腸内の善玉菌をふやし、悪玉菌を減少させる食生活が求められます。

腸内の善玉菌を活性化するのは、オリゴ糖です。

オリゴ糖を含む大豆やごぼう、アスパラやタマネギ、ハチミツが有効です。

また、食物繊維も悪玉菌をきれいに掃除して体外に排出します。

つまり悪玉菌の出した毒素や有害物質、悪臭物質などもまとめて吸着し、便として体外に排出することです。

豆類、海藻類、こんにゃくなどが食物繊維をたくさん含んでいます。

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