同じにおいでも人によって感じ方が変わるのはなぜでしょうか?

においは、直接脳に伝わる特殊な感覚です。

臭いは、五感の中でも視床を通過しないで脳へ刺激が伝わる、記憶直結型の感覚ということがわかっています。

そのため、人の感情や環境にその感じ方が左右されやすいと言われています。

更に、においが濃度によって変化することも、ことを複雑化しているようです。

まず、においはその時の状況によって変化します。

好きな相手に告白された場所が、硫黄臭がきつい温泉の源泉の裏川土手でも、その嬉しさに、いい思い出とともに記憶され、本当はひどい悪臭なのに、何割か「マシなにおい」となって記憶されているかもしれません。

これらは、嗅覚異常が先天的なものでなくても、人の悪臭に対する許容範囲の差は、このような経験によって大きく異なります。

また、今度はふられたときに、例えば、柑橘系のさわやかな香りが漂っていると、「ふられた」という切ない記憶が呼び起こされるので、柑橘系の香りがさわやかで万人に愛されていても、自分は嫌いになるという現象もあります。

悪臭といい香りの分かれ目は、どこにあるのでしょう。

悪臭か芳香かの分かれ目は、ヒトの好みや記憶により左右され、はっきりとした線引きがしにくい分野です。

しかし、実際に、いい香りよりも悪臭に軍配があがったという実験があるのです。

一般的にラベンダーなどの香りが脳を覚醒させ、作業効率に寄与するという事実から実験をしてみると、その反対に靴下の蒸れ臭を喚がせた方が、ストレスから早く逃げたいがために作業が早く進んだ、という面白い結果もあります。

また、においに対しては、たくさんのにおいを嗅いできたという経験値によっても違うのです。

これは、言語表現力にも左右されます。

バラの花の甘い香りもクチナシの甘い香りも、バラ特有の高貴な香りと、クチナシのお菓子のような甘い香りが嘆ぎ分けられない場合、「花の粘りつくような甘い香り」と一緒くたに表現されるのではないでしょうか。

においを専門に扱うソムリエと言う職業

香りの経験則と言葉による表現というと、思いつく職業がソムリエという職業です。

レストランで料理に合うワインを選ぶこの職業は、世界にある数え切れないワインの味を知り、料理にベストマッチの1本をセレクトする職業です。

赤ワイン=肉、白ワイン=魚介類、デザートワインードイツの貴腐なワインなどの簡単なセレクトは言うに及ばず、その料理の材質、料理方法、ソースなどの情報からベストマッチの1本を選択します。

そしてワインを紹介する時に必要なのが、ワインの芳香の説明です。

ワインの香りは、言葉で分類されています。

ソムリエによる香りの表現について、アメリカのカリフォルニア大学デービス枝では、ワインの醸造学研究の一環として、ワインの香りを形容する言葉を分類しています。

それは、果物や花、辛料、野菜、木、土、化学物質などに分けられています。

「野菜の香りは草刈り後の草」乾燥野菜の香りは麦わら」「土の香りはホコリ」「硫黄類の香りは濡れたイヌの香り」と、日本人には少し理解しずらい形容が多いのが特徴です。

これは、アメリカ人と日本人の香りに対する認識の差が出ているのではないでしょうか。

日本人のニオイに対する形容は、また異なります。

一方で、日本を代表する酒、日本酒にはそれほど多くの形容はありません。

すっきりとして辛口、などの表現が代表的で、以下、さわやか、コクがある、きれがある、やや辛、甘口、中辛、やや甘い、などです。

それが酵母になると、とても多くの表現があります。

日本酒は、酵母によってその香りが大きく変化するために、酵母には、「酵母6号。601号=澄んだ香り。おとなしい」、「酵母7号。701=少しフローラル。くせがない」など、それぞれ番号がふられ、その香りの性質が語られています。

これを聞くと酵母も一つ一つが生きていて、それに杜氏(とうじ)が語りかけているイメージが湧きます。

日本酒が、とても身近な存在に感じられてくるのではないでしょうか。

そして、におい自身の濃度の問題です。

人によって酪酸臭や靴下の蒸れる臭いなどがいい香りという、においの許容範囲を示すほかに、においが濃度によって性質の変化を起こすことです。

スカトールといった糞臭は、誰が嗅いでも悪臭の1つですが、だんだんと濃度を薄めていくと、ジャスミンの香りに大変化します。

これは不思議な現象ですよね!

でも普段から悪臭がしたり、悪臭が香るはずの場所で臭いが感じられない場合は、鼻腔内に何らかのトラブルが発生している可能性があるかもしれません。

加齢臭の表現は「オヤジの臭い」で決定?

最近では、加齢臭のにおいに対する表現がありますよね。

代表的なものが「オヤジの臭い」、「オヤジ臭」ではないでしょうか。

かなり抽象的な表現とは思いますが、納得できる表現でもあります。

オヤジの臭い、イコール加齢臭、この表現ですべてが通ってしまいます。

特に50歳を過ぎた方は、自分はまだオヤジじゃない!!と思っている方は、自分のにおいには、多少なりとも敏感になってもいいかもしれませんね。

オヤジ臭とは言いませんが、加齢臭を減らすための努力は必要です。

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