においの成分で人に有害なものは何でしょうか?

においの成分で、人体に害を与えるなどの危険性があるものがあります。

1つはその濃度によります。

例えばアンモニアです。

尿の臭いに代表されるこのにおいは、濃度が高いと強い刺激臭となって、涙は出るし、鼻の奥に痛みを感じます。

不快なにおいの上に痛みがひどいです。

この他に壁紙や家具に含まれるホルマリンやホルムアルデヒド、濃度が高いと危険な状態になるニオイには卵の腐ったようなにおいの硫化水素、シンナーのメチルイソブチルケトンやガソリンのトルエンなどの石油系化学物質など、いずれも猛毒、有害に指定されています。

このような異臭がしたら気をつけなくてはいけません。

神経に作用するにおいもあります。

そして臭覚だけではなく、視覚、聴覚、味覚、触覚などの五感や三叉神経が反応するように、刺激が強くなると痛みが生じます。

その理由は、痛みを感じるのは神経だからです。

特に三叉神経は、鼻の周囲にあり、顔に対する刺激には素早く反応するからです。

チック症など顔面神経痛も、この三叉神経の異常で起こります。

目や耳、鼻、舌などの感覚細胞自体も強い刺激は、痛みととらえる上に、近くには三叉神経のネットワークが張りめぐらされており、主に光や音、においなどの強い刺激に反応して、体を守ろうとするのです。

身近ないい香りの中にも危険なものがあります。

身近な香りで危険性があるものでアロマテラピーオイル(精油)があります。

手軽に気分転換できる精油は、もうすっかり家庭の定番です。

ただこの精油は、取り扱いに注意が必要なことをご存じでしょうか?

精油は、直接肌に塗布してはいけません。

肌につけて使用する場合には、かならずホホバやアーモンドなどの希釈オイルで薄めてから使用をすることです。

アレルギーやかぶれの原因になります。

また精油の中には代謝促進や解毒、排出の作用があるものがあります。

こうした精油を妊婦が使うことは禁忌とされています。

取り扱いには十分な注意をして下さい。

アロマテラピー療法が、医療として認められている国もありますが、日本ではまだ治療というよりは民間療法の位置づけです。

精油も国が規格を定めているわけではなく、雑貨店ですぐに販売できる「雑貨」の扱いです。

アロマテラピー精油の精製方法には、大きく分けて以下の5つの方法があります。

① 水蒸気蒸留法
② 油脂吸着法
③ 令浸法
④ 溶剤抽出法
⑤ 圧搾法

広範な沸点分布を持つ精油成分を一度に留出させるには、水蒸気蒸留が適しているため、多くが①の水蒸気蒸留法で精製されています。

一方で、100℃以上の熱がかかるので、熱による変質が起こる精油の採油方法として疑問視されています。

次に、②の油脂吸着法です。

これは、脱臭した動物の油旨などに植物を添加して精油を吸着させてから、エタノールで精油のみを油脂から抽出する古典的な方法です。

また、古代エジプトの時代から行われていた熱を加える温浸法(マセラシオン)と、ルネッサンス期に開発された室温で行う③の冷浸法(アンフルラージュ)があります。

精油を吸着した油脂はポマードといい、そこからエタノールで抽出された精油はエキストラクト(エキス)、さらにそこからエタノールを蒸発させて除去したものは、アブソリュートと呼ばれます。

③の冷浸法では、熱による変質のない非常に高品質な精油が得られます。

しかし、時間と手間がかかりすぎて現在では行われていません。

冷浸法は、ジャスミンやバラなど、おもに花から精油を抽出する場合に使われる方法です。

④の溶剤抽出法で、有機溶剤に溶けだしたものから得られるワックスは、コンクリートと呼ばれます。

芳香成分はこのコンクリートに含まれています。

食品用途のものはオレオレジン、化粧品用途のものは、レジノイドと呼ばれます。

コンクリートからエチルアルコールによって香気成分を抽出すると、溶剤を除くことができます。

この方法で取りだした精油は、吸着法と同様にアブソリユートと呼ばれます。

バニラなどでは、単にエタノールで抽出してそのままエタノールを除去しないものもあり、これはティンクチャー(チンキ)といいます。

吸着法と抽出法で得られるエキストラクト、アブソリュート、コンクリート、オレオレジン、レジノイド、テインクチヤーは、エキストラクト(エキス)と総称されます。

溶剤抽出法は熱の影響を受けないため、ローズやジャスミンなどの微妙な花の香りを得るにはよい方法です。

ただ溶剤が少し残る場合もあり、アブソリユートを「精油」と区別する考え方もあります。

⑤の圧搾法は、柑橘類の果皮に圧力を加えて油胞をつぶすことで、精油を取り出します。

果皮を絞るスクイーズ法と、果皮をおろしす金のようなもので擦るエキュエル法があります。

現在では、機械化がなされており、果汁といっしょに絞る方法もあります。

D-リモネンなどのテルペン類は、熱による香調(こうちよう)の劣化が激しいので、圧力をかけるときに発生するわずかな熱から香気成分を守るために、その際に冷却しながら圧搾処理することがあります。

冷却圧搾で得られた精油は、特にコールド・プレスと呼ばれます。

熱による変質を受けにくいので、自然のままの香気を保てる一方、ほかの精油製造法に比べて不純物が混ざる可能性が高く、精油の品質の劣化が早いことが欠点です。

以上、抽出方法を調べましたが、精油が薄いぶんには、身体への影響が薄いので、気が付かないために問題になりにくいかもしれませんが、それだと今度は製品としてどうかという不信感がつのります。

認定された団体の精油を、使用法をよく読んで扱うのが無難だと思います。

アロマテラピーの安全性について

日本では、その治療効果を医師会などで正式にまだ認められてはいませんが、海外では、アロマテラピーを医療行為の一つとして認めている国もあります。

ですから、アロマテラピーは、取り扱いに注意が必要なものと言えるのです。

セラピストを養成している学校では、まず精油(アロマエッセンシヤルオイル)を直接肌に塗布することは、禁止しています。

必ずホホバオイルなどで希釈するようにと指導しています。

これは、濃度が濃いままで肌に塗ると、アレルギーなどによる湿疹や肌荒れなど肌トラブルを生じる危険性が想定されるからです。

そのためオイルなどで希釈して使う場合でも、何らかのアレルギー保持者や皮層が弱い方は、一度パッチテストをしてから使用を判断した方が、トラブルを防げて安心でしょう。

アロマテラピーでは、妊婦特有のむくみや妊娠腺の予防などにも効果があるトリートメントを施すことも可能です。

しかし、その一方で、ジュニパーなど排出作用のある精油もあります。

こうした解毒作用があるものについては、流産など胎児への影響が懸念されているので、事前に医師と相談する方がよいでしょう。

子供への影響については、最近ベビーマッサージが流行っているようですが、主に希釈に使われるホホバオイルやアーモンドよりもさらに薄めて使われているようです。

同様に高齢者に使うときも濃度への配慮が必要です。そして精油について、日本には、JAS法や日本薬局方のような、製造に関する統一規格というものがありません。

よって、合成の香料を配合したオイルと混同して使用することは、あまり勧められていないようです。

精油は、100kgのバラの花びらから、たった20mlLしか採れません。

精油は、蒸留法や超臨海抽出方法、まれに溶剤方法など、手間がかかるうえに採取される量もそれほど多くないのです。

そのため、オイルの質はある程度価格に反映されているということもできます。

これらのことは、アロマテラピー使用の判断材料の一つとして参考になるかもしれませんね。

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